「ありがとうベボガ!」葉月梨花(りかんぬ)インタビュー

■ファンの反応とアイドルの思い出
―――ベボガ!の解散については大勢のファンがびっくりしたと思うんです。そんなファンたちに率直に伝えたい想いを聞かせてください。

葉月 みんなは「なんで?」ってあまり私に言わなかったです。解散発表後、TIFが一番最初だったんですけど、みんな言わないから、たくさん申し訳なさがあったから「自分から言わなきゃ」って思って私のほうからみんな「ごめんね」って言った感じですね。でもみんな「謝ることじゃないよ」って言ってくれて、優しかったです。

―――いつもベボガ!のファンは優しいですよね。

葉月 ファンの人たちとは、家族以上に会っていた時間が長かったと思うんですよ。毎日のように顔を合わせてたし、みんなの顔を見るだけでいつも安心できました。これから会えなくなるのかな、ってことが信じられないくらいで、当り前じゃないんですけど、当たり前のようにずっとそばにいてくれた存在でした。本当にファンの人たちがいなかったらここまで私は続けられなかったな、って思ってます。

―――アイドルをやってきて、本当に楽しかったこと、アイドルやってて良かったな、って思い出すのはどんなことでしょうか。

葉月 2年目7月のベースボールガールズ時代に、Zeppに初めて立ったときです。対バンライブだったんですけど、それまでやってきた会場は小さなライブハウスが多かったんです。でも、初めて「Zepp」って有名で大きな会場でライブできたときは本当にすごいことだな、って思いましたね。

―――どのあたりのタイミングですか? 初チッタの前?

葉月 はい。「この恋、弾丸ライナー」が出てちょっとしてからですね。そのときにZeppに初めて立って、その後に日比谷野音にも初めて立ちました。日比谷野音については、その前にあった「川崎アイドルフェスティバル」の集客が多かったら出られるよ、って当時のマネージャーさんから言われてました。だからメンバーみんなで、ファンの人に「川崎アイドルフェスティバル」に来て欲しい! ってお願いしたのを覚えています。確か、その日のライブはステージが何個かあって、ベボガ!がちっちゃいステージのトリで、大きいステージのトリが『FES☆TIVE』さんで同じ時間帯だったんですよ。そのとき『FES☆TIVE』さんが憧れだったから、「絶対負けないぞ」って思ってたのもよく覚えています。それから結果が出て、日比谷野音に立てたので、それはすごくうれしかったです。

―――ステージに立つこともそうだけど、それ以外に何か思い出すことってありますか?

葉月 日常が楽しかったです。

―――日常?

葉月 最近になって今までのリリイベの写真を見返してたんですよ。ベボガ!になってからのリリイベは毎回マネージャーさんがスマホにアルバムを作ってくれて全部残ってるんです。それを見返してたらハロウィンとか、メイドさんやチャイナ着たりとか、ロリータとかいろいろ着てて。毎日毎日いろんなことやってて、いつも私ってすごく楽しそうだなって思いました。

■ファンの人の力
―――アイドルって本当に大変だと思うけど何で続けられたと思いますか?

葉月 私のファンの人がいつも一緒にいてくれたからです。なんかありきたりの言葉になっちゃうかもしれないけど、本当にファンの人がいなかったら頑張れない。それこそベースボールガールズ時代に、私のファンがひとりもいないときのライブがあって……。そのときけっこう気にして落ち込んで、でもそういうときには他の子のファンが「大丈夫だよ」ってピンクのサイリウムを振ってくれたりとか、チェキ来てくれたりとかして、それにもなんか救われたりしたんですけど。私はけっこう気にする方なので、その後も「今日来てくれるかな?」ってたくさん心配になってて。でも、あるときくらいからそれをあまり気にしないようになれたんです。それは続けられた理由としてすごく大きかったと思ってます。

―――なぜ、気にしなくなったんでしょう。別のメンバーのファンがいたからですか?

葉月 いや、多分頑張って私のファンの人たちが来てくれてたんだと思います。私のファンがひとりもいない、ってことがなくなってからは安心できたし、そういう人のためにも続けなきゃいけないなって思ってました。ファンの人に聞いた話なんですけど、私のファンの人は「俺今日行けないから、でも今日ぬすっとさん少ないから行ってくれない?」って他のぬすっとさんにお願いしてくれたりしていたらしくて、お願いされたほうもきてくれて。私のことをみんなで心配してくれてるんだな、って思ってうれしかったです。

―――そんな「ぬすっとさん」のことを自慢してくれません? どんなところが好き?

葉月 すごく優しくて、私のことを好きでいてくれます。私は自分に自信がないし、最近好きになってくれた人にも「なんで私なの?」って聞いちゃうくらいなんです。ベボガ!の他のメンバーもみんな可愛いなって思うし、だから自分のファンになってくれる、好きでいてくれることがすごいことだなって思います。

―――どんな感じの優しい人が多いんですか?

葉月 見守ってくれる人が多いですね。「何でも私がしたいようにしたらいいよ」って言ってくれたり、生誕前に生誕委員の人と、生誕イベントでスタッフさんにお願いする曲とかを相談するときに「何でもりかんぬがやりたいことを言って」って言ってくれたりします。特典会のときも最初のほうはあまりみんなワーッと来ないです。後ろでしばらく見てて、あとからゆっくり来てくれます。

―――ファンとのエピソードでうれしかったことはどんなことですか?

葉月 「りかんぬが頑張ってるから俺も頑張れるよ」って言われたときは、私も頑張らなきゃなって思えたし、うれしかったですね。いつも「私って頑張れてるかな?」って思ってるから「りかんぬ頑張ってるね」って言われたから余計に頑張んなきゃって思えてました。

―――では、箱推しが多いベボガ!のファンについても、僕に自慢してください。

葉月 ベボガ!を好きでいてくれることがすごいことだと思いますね。

―――なんででしょう?

葉月 個性の強い全員のことを受け入れてくれてて、その個性を良さとして捉えてくれてるから、ほんとに心の広い人たちだなって思ってます。例えばありりのファンの人が、私が間違って音外しちゃって、それがありりに影響しちゃったりしてたら、普通は怒っちゃってもいいと思うんです。グループとしてのパフォーマンスに影響があるわけだから。でも絶対にそういうことしたことないですよ。MCで失敗しちゃったりしても、みんな笑って許してくれるんです。

―――ベボボたちは頼れる存在ですか?

葉月 これはイメージなんですけど「どっしり」構えてくれてますよね。だから安心感がある。このベボボ、ベボ女がいてくれるだけで大丈夫だな、って思える。応援してくれてるんだなっていうのが伝わることが多くていつもうれしいです。

―――初期の頃からのファンってずっと残ってる印象が強いですか?

葉月 はい。初期の頃のファンの皆さんも「最近あまり来てくれないな」って思ったりもするけど、なんだかんだでワンマンライブや節目のイベントとか、一番大事なときに来てくれたりしますね。忘れられてなかったんだな、って思ってうれしいです。全然会わなくても私は絶対忘れてないですよ(笑)。

■ファンからもらった思い出
―――りかんぬがファンたちからもらった一番の思い出を教えてください。

葉月 最高の思い出はいろいろ考えたんですけど、2回目の川崎クラブチッタですね。

―――なんで2回目なんですか?

葉月 なんか1回目のチッタは不安だけが大きかったんです。でも2回目のチッタはそのときのことをよく覚えてて。幕が開いたときの景色がすごくて、なんか幸せだなって思いながらライ
ブしてました。

―――どんな風に幸せだったの?

葉月 私、すごい号泣した記憶があって……。最後のすごく長かったMCが終わって、ベボガ!全員で手をつないで「ありがとうございました!」って叫んだんです。そこでお辞儀してるときに拍手とか声援とか、ファンみんながしてくれてて、すっごいボロボロに泣いてました。「ライブ終わっちゃうな」って思うのがすごく寂しくて。このライブがずっと続いてほしいなと思った時間でしたね。

―――なるほど。アイドルだな、って思えた感じですか?

葉月 そうですね。あまり不安を感じずにステージに立てたっていうのもあるし、余計なことを考えないで、ライブが楽しいって思えたんですよね。

―――ファンからそんな幸せをもらえた葉月梨花は「どんなアイドル」でしたか?

葉月 葉月梨花は「ファンの人に支えられてたから、アイドルでいられたアイドル」です。ファンの人がいつもそばにいてくれてるな、っていうのがすごく伝わったから、私は安心できたし、すごい寂しがり屋だから、そういうときもツイッターとかでつぶやいたらファンの人からすぐリプ飛んできて助けられたし、日常で悩んでたときもめっちゃ相談に乗って助けてもらったなって思うし……。でも、私ってアイドルだったのかな? ってめっちゃ思っちゃうんですよね。

―――いやいやアイドルですよ(笑)。りかんぬ自身はどう思ってます?

葉月 わからないですね。この前、急に夜考えてて。解散した後、普通の学生に戻って、普通の生活してるときに「ベボガ!でいた4年半は夢だったんじゃないかな」って思ってしまうのかなって。なんか、夢みたいな感じだなって思っちゃって。だから、本当に私ってそこにいられたのかな? みたい風に考えちゃって。すごい長い間を夢見てた感じかもしれないです。

―――確固たる自信があって「私はアイドルです」ってなかなか言えないですよね。でも、りかんぬには素晴らしい魅力があって、それをファンは夢として感じてくれてたと思うんです。自分にどんな魅力があったんだろうな、って思いますか?

葉月 私は自分で、普段とファンの人の前に出るときを切り替えてるつもりは全然なかったんです。でも、意識していたわけではないですけど、普段の自分とは少し違うかも、みたいなところはありました。気かついたら、ファンの人たちの前だとすごく笑っていられたのかな、って思います。

―――では、ベボガ!ってどんな存在でしたか?

葉月 ベボガ!は毎日のように一緒に過ごしてきた現場だから、家族みたいな感じだし、これからもメンバーとは会うのかな? って感じです(笑)。

■ベボガ!に集まった理由
―――ベボガ!ってどんなグループでしたか?

葉月 ベボガ!じゃなければベボガ!じゃないと思います。

―――も、もう少し詳しく教えてくれますか?

葉月 ベボガ!がベボガ!でいられたのは、このメンバーだったからであって、全然、違う子が集まってベボガ!となったとしても、それはベボガ!じゃないなと思うくらいに、個性も強いし、ひとり一人がすごく魅力的だったなって思ってます。このメンバー以外
でアイドルやってたら、どうなってたんだろ? って思います。私、メンバーの前だと本当に「素」でいられるから、それがすごくいいな、って思うんです(笑)。

―――アイドルが好きなりかんぬとしては、ベボガ!はアイドルっぽいですか?

葉月 えーと、アイドルっぽくはないですよね(笑)。王道アイドルではないと思うけど、アイドルという概念の根本的な部分でいうとアイドルなのかな、って思います。本当に応援してもらってるな、っていうのがすごく強かったから「応援して支えてもらってるグループ」だなって思いますね。

―――ではなぜ、そんなに応援してもらえたんだと思います?

葉月 え~? ……現場の雰囲気がいいから(笑)。

―――ベボボですか(笑)。

葉月 私もアイドルが好きだから、いつもご一緒するアイドルさんとかも、ファンの人の雰囲気とかそれぞれ違うんですよ。でもやっぱりベボガ!の現場って「居心地いいな」「雰囲気いいな」って思うんです。それはメンバー同士だけじゃなくて、ファン同士もそうだし、メンバーとファンもそうだし。

―――確かにそれは分かります。そうなってるのはなんでだと思いますか?

葉月 ファンのみんなが自分のことよりもいつもメンバーとかベボガ!のことを考えてくれてて、思いやりがあって、優しい人たちがいっぱいいるからです。

―――メンバーたちはそれに対してどう思ってますか?

葉月 メンバー同士でも楽屋でファンの人たちの会話をするくらい、ファンの人のことをちゃんと考えてたり、よく話したりするなっていうのは、自分たちでも思ってます。

―――なんでそんなファンとそんな子たちが集まっちゃったんでしょうか?(笑)

葉月 確かに。

―――すごく不思議なんです。よく集まったなって思うし。なんでファンとこういう風につながり持ててるのか。

葉月 確かに不思議です。でも……ある意味不安定な感じですよね。ずっと危うさがある、みたいな。

―――危うさ?

葉月 その……いつもギリギリで生きてる感じ? 自信があるわけではないから危ういというか。いつも、いっぱいいっぱいな感じなんです。

―――なるほど。だからみんなが一緒だったんだと。

葉月 そうです。みんなでいつも手を取り合ってるって感じですかね(笑)。正直言うと、私たちって、たくさんいろんなことがあって、自分たちの未来のことがずっとわからないままに進んできた部分はあるのかなと思います。そんな4年半だったけど、私たちは全員が目標もやり方もそれぞれで、あまり変わらなかった部分があって(笑)。それが私たちがファンのみんなに応援してもらってた一番の理由なのかもしれないですね。

■ラストライブへの想い
―――ラストライブは川崎クラブチッタになります。あらためてどんな場所で、どんな想いをファンに伝えたいですか?

葉月 聖地……みたいな感じで、自分が3回も川崎クラブチッタにワンマンライブで立てるなんて思ってなかったです。アイドルとしてステージに立つから、最後の最後までずっとみんなのアイドルでいたいし、忘れてほしくないから、ファンの人の心、目に焼き付けたい。最後までみんなのアイドルでいたいし、アイドルしてたいなって思います。

―――先ほど「自分がアイドルだったのかな?」って言ってたじゃないですか? やっぱり葉月梨花はアイドルです。

葉月 はい。思ってほしいんですよね。辞めた後に「自分は本当にアイドルだったのかな?」って思う気がして……。でも、そう思いたくないし、4年半やってきたことには意味があると思いたいから、最後まで葉月梨花がいたよってこととか、ベボガ!というグループがいたよ、ってことをみんなに示したいです。

―――ファンたちにとってどんな思い出として残してほしい? どんなふうにラストライブを振り返ってほしいですか?

葉月 ファンの人には「推しててよかった」って思ってもらたいです。ビマベ!のありりが歌ってた最後の歌詞にもあるんですけど、「今までの時間が無駄だったわけじゃないよ」っていうのを伝えたいし、そう思ってほしいな、って思います。

―――では、最後までりかんぬと一緒にいてくれるファンたちに言葉をかけてあげてほしいです。

葉月 私けっこうそれぞれのファンの人と出会ったときのこととか、今でもよく覚えてるんです。「あのとき、ああだったね」とか、そういう話もたくさんするんですけど、もしみんなが現場に来てくれてなかったら出会えてなかったし、こうして私推しになってくれてなかったのかな、とか思うと……。やっぱり「私に出会ってくれてありがとう。ベボガ!に出会ってくれて本当にありがとう」って一番に伝えたいです。

【ベボガ!葉月梨花 研究終了】

※「ありがとうベボガ!」企画にぜひご協力ください。ファンのみなさんにベボガ!メンバーに向けて、下記のハッシュタグで、ありがとうの気持ちをつぶやいてもらいたいです。
#ありがとうぺろりん
#ありがとうありり
#ありがとうみとちゃん
#ありがとうりかんぬ
#ありがとうここたん
#ありがとうベボガ
#ありがとうベースボールガールズ

■「ベボガ!ラストライブ ~最後のカッキーン!~」
2018年9月23日(日) 15:00 開場 / 16:00 開演
会場:CLUB CITTA’]
http://clubcitta.co.jp/

◎各プレイガイドにて一般発売中
ローソンチケット http://l-tike.com/concert/mevent/?mid=373849
チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1838973
イープラス http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002201365P0050001P006001P0030006

【Information】
Official HP:https://2zicon.tokyo/?mode=beboga
Twitter:@bebogainfo

インタビュー・文:竹之内大輔
撮影:曽我美芽