「ありがとうベボガ!」鹿目凛(ぺろりん)インタビュー


■鹿目凛の変化
―――ぺろりん先生。出会った頃とだいぶ印象変わりましたね?

鹿目 はい(笑)。だいぶ……。

―――でんぱ組になってからなのか、その前からなのかはわからないけれど、一番最初にアキドラで会って話をしたときから全然印象が変わってて。本当にしっかりしてるし、頼もしいし、正直凄くビックリしています。

鹿目 そうですね。確かに3、4年前とかだと、本当に初めて会った人にも「この子って大丈夫かな?」って思われてたと思う(笑)。それくらい前に初対面だった人から「実はあの頃、ぺろちゃんは心の闇を抱えてるって思ってた」って言われたことがあって(笑)。そんなにヤバかったのかな?って思うと、今はだいぶまともになれたのかな、と思います。

―――アイドルをやることで、どんどん変化していったということですかね。自分ではその変化に気づいている感じですか?

鹿目 やっぱりアイドルになって、アイドルとしてもそうだけど、人としても成長の段階をちゃんと踏めてるのかな、とは思ってます。まだまだ全然今の自分は未熟で、赤ちゃん、子供、大人の段階で言ったらまだ子供ぐらいなのかなって思いますけど、3、4年前に比べたら赤ちゃんからちょっと早めに子供になれたのかなって(笑)。

―――今いくつでしたっけ?(笑)

鹿目 今は二十……一とかです(笑)。

―――以前は周りの一般のお友達とかとギャップを感じる、と話してたこともありました。そのとき同世代には「絶対負けたくない」みたいな気持ちがある、って話してましたけど、最近そのあたりはどうですかね?

鹿目 そうですね。やっぱり自分はアイドルとして芸能活動をしていて、周りの友達はみんな社会人。もちろんアイドルも社会人なんだけど、みんなOLさんとかのお仕事をしていて、やっぱり会ったときにはあまり話がかみ合わないとか、そういう点でちょっと「ショボーン」ってなっていた時期はありました。でも今はお互いの話を聞いて、「私はこんなお仕事でこうなんだ……」「あ~そうなんだ」とか、「私は最近こういうことがあって…」「あ、こういうこと?」って、お互いが別の世界というか、別の場所に住んでいるけど、ちゃんと話を聞いて話が合う、っていう風になりましたね。前よりも今のほうが、友達は私のことをアイドルとして応援してくれてて、ライブに来てくれたときも「良かったよ」「カッコよかったね」とか言ってくれる。一番うれしかったのは「歌がすごくうまくなったね」って言ってもらえたことですね。

―――それはうれしいですね。歌にはちょっとコンプレックスがありましたもんね。

鹿目 はい。以前は。でも、ちょっとずつ練習を積み重ねていくうちに、久しぶりに会った友達からそういう風に言ってもらえるようになったから「うまくなれるんだ!」って思いました。まだまだ自信ないけど、でももっともっとうまくなって、友達をもっとびっくりさせて「人ってこんなに成長できるんだ」って思ってもらえるようになりたいですね。

―――やっぱりアイドルを4年くらいやってきて、積み重ねた自信がだいぶ出てきてますよね。それってすごいことだし、素晴らしいことだと思います。では、具体的な話に入っていこうかなと思います。

鹿目 はい。お願いします。

―――ベボガ!ついに解散です。今回の件、ファンはけっこうビックリしたと思うんです。そんなファンたちに率直に伝えたい想いをまずは聞かせてください。
鹿目 解散が決まったことは、正直私も最初はけっこうショックで……。応援してくれているファンのみんなに伝えたら本当にどれだけショックを与えてしまうんだろうって、それが頭をグルグル巡りました。とにかく不安だったんですけど、でも解散発表から現在2ヶ月くらい経って思うことは、メンバーみんながけっこう前向きな解散として受け入れているということをファンのみんなに伝えたいです。今回の解散はそれぞれメンバーひとり一人が違う道に歩き出すためのものだから、ファンのみんなにもネガティブな解散だとは思ってほしくなくて。それぞれの道に進む私たちを明るい気持ちで見届けてほしいな、っていう想いがあります。

■たくさん配ったフライヤー
―――デビューしてから4年経っていて、アイドルやってて本当にいろんなことがあったと思うんですけど、楽しかったな、って思い出すことはどのあたりでしょう?

鹿目 初期の『ベースボールガールズ』のときは、けっこうアイドルさんとの対バンライブのお仕事が多くて、そこでは大きな会場、規模であったりすると、いろんなヲタクの方がいらっしゃるじゃないですか。そこでフライヤー配りをするんですよ。当時、たくさんフライヤーを配ってたんですけど、優しく受け取ってくれる方も多かったんですけど、やっぱり時には拒否されたりして、それがいちいちすごくショックで(笑)。悔しいから「ネタにしてイラストに描いてやる!」っていう、そういう気持ちもあったんですけど、あのときのフライヤー配り楽しかったな、って最近思い出します(笑)。

―――正式な加入前にもフライヤー配りしてた?

鹿目 はい。本当に初期のときは、イラストなんてそういう発想はなかったから、私の絵とかそういうのは全然ないフライヤーも配ってました。ここたん、ありり、みとちゃん、りかんぬ、のメンバーのフライヤーで、私はそこには写ってなかったんです。それなのに私も配ってて、その配った相手に「え、ぺろちゃんどこにいるの?」って聞かれたときに「このフライヤーには写真は載ってないんですけど、でも今ベースボールガールズの助っ人でグループを盛りあげようとしてるんです」って説明してたのが懐かしいです。

―――なんでフライヤーなんですかね。初心に帰りたいみたいな感じなんですかね。

鹿目 今年のTIFのときになんかふと「フライヤー配りたいな」って思って。初期のフライヤー配ってた頃は、ツイッターのフォロワーをフライヤー配りで増やしてたんです。

―――なるほど。「フォローしてください」って話したりとかですね。

鹿目 そうなんです。その頃のことを覚えてくれている人も少しいて。そういう人が、たまにツイッターでエゴサしてるなかで、「あのときフライヤー配ってたぺろりん今大きくなってるな」「もっと売れてほしい」みたいな言葉をツイートしてくれてるとちょっと励みになるというかうれしくて。

―――なるほど。それが一番残ってると。

鹿目 ベースボールガールズのときはそうですね。

―――初ワンマンのときのこととかはどうですか?

鹿目 初ワンマンは六本木のBeeHiveでですね。あの頃、私たちには持ち曲が2曲しかなくて。『同じ夢を見て』と『CHANCE』でした。15分のライブのときには『同じ夢を見て』→『CHANCE』→『同じ夢を見て』っていうように、『同じ夢を見て』を二回やるのが普通になってました(笑)。そんな時期を繰り返したとあとに『リアルな獣を呼び覚ませ』と『手の鳴る方へ』が加わって。それでも持ち曲も少なかったし、カバー曲を一人ソロでやるみたいなこともありましたね。そんな状況のなかでの初ワンマンで『この恋、弾丸ライナー』を初披露したんですよ。

―――『この恋、弾丸ライナー』は代表曲みたいな感じになるって思ってました?

鹿目 初披露したときにファンの人が今まで以上の盛り上がりを見せてて、すごくいい曲をもらえたなって思いました。だから『この恋、弾丸ライナー』を披露してからちょっとずつファンの人も増えて、ちょっとずつ私たちも大きくなってきたっていうイメージがありますね。

―――それと近いタイミングでイラストでプチブレイクして。それでツイッターでの漫画の投稿とかも増えていったっていう感じではありましたよね。

鹿目 そうです。ベースボールガールズのときに、初めてイラストを描いた日のことを覚えています。

―――それはツイッターに上げた日?

鹿目 ツイッターに最初「アイドルはこう思ってるよ」っていうイラストを描いて上げた日のことです。そのときは家でイラストを描いて、それでライブに行く前に投稿したんですよ。で、そのときが秋葉原のmoefarreでのライブ、楽屋でみんなに「おつかれー」って言ってツイッターを開いたときに「なんかめちゃくちゃRTされてるー!」ってなって。メンバーたちにも「見て見てこれすごくない!?」って言って(笑)。それで「あ、こういうのがフォロワーさんたち的にうれしいのかな」とか「イラストでフォロワーさんが増えたからまた描いたら増えるかな」って思って、イラストをもっと描いていこうって思いましたね。

―――衝撃的な出来事だったと。

鹿目 そうですね。私は元々、グループのなかでもツイッターのフォロワーが割と少ないほうで、いいねとかも全然多くなくて。イラストのブレイク前は1,300人くらいだった記憶があります。

―――あーなるほど。じゃあ相当な衝撃的な出来事でしたね。その後は、川崎クラブチッタで2回目のワンマン。当時はハコが大きい印象があったんじゃないですか?

鹿目 いや~大きいですよ。以前に他のアイドルさんのグループと組み合わせた『100℃ BaSiC』っていうユニットがあって、そこに私たちも加わってたんですけど、そのときに初めて川崎クラブチッタに立ったんです。あのときすごく大きい会場で「飲まれる」って第一印象が強かったから、そんなところで6人のベースボールガールズで、ワンマンなんてできるのかな? って不安でした。そのときのチケットは、私が描いた4種類のイラストのチケットでした。地方の人向けにネットでのチケット販売は一応ありましたけど、でも手売り販売がほとんどで、一生懸命に手売りしましたね。フライヤーも配りながら、そのときは私のイラストもそこそこ知られていたので、「このチケットのイラスト可愛くない?」って言ってヲタクのみなさんにたくさんお願いしました(笑)。毎日、メンバーみんなで「今日は何枚目標で売ろう」って話したりもして、それで終わったら誰々は何枚、誰々は何枚って言い合って。で、ここたんがトークも上手だし、売るのがめちゃくちゃうまいんですよ。そこでここたんに負けるのがすごい悔しくて、だから「メンバーで一番チケット売ってやる!」ってそういう気持ちでいつも売ってました(笑)。

―――確かにあのときは相当気合い入れてやってましたよね。

鹿目 けっこう負けず嫌いだから。メンバーで仲間だけど、でも負けたくないっていう気持ちがあって頑張って売りましたね。

■強く印象に残っていること
―――その後は活動休止して、復活ライブして、みたいな流れだったと思うんですけど、そのあたりの思い出とかはありますか?
鹿目 ベースボールガールズのときには、同じ事務所に所属するアイドルさんとかはいなかったんです。でも、pixivには『虹のコンキスタドール』があって、初めて会ったときは強く印象に残ってます。家族になった感じがありましたね。
―――なんかそれお互いがよく言ってますよね。虹コンさんも「どうなるのか怖くて仕方がなかった」みたいな(笑)。
鹿目 最初に虹コンと会ったのが2017年7月の『アイドル横丁』の楽屋で、そのときに『ベボガ!虹のコンキスタドール黄組』としてサプライズのお披露目だったんですけど、実は虹コンのメンバーも「黄組ができるけど、どのグループなのかわからない」という状況でした。彼女たちもファンの人たちと同時に「あ、ベースボールガールズの人たちだったんだ」って知ったみたいです。そのとき私は「どうやったら仲良くなれるんだろう」とけっこう考えたことを覚えてます。私ってすぐに先走るタイプだから、いきなり虹コンのメンバーたちにどんどん話しかけにいきすぎて、ちょっと勢いありすぎたかなとか後で反省したりしてましたね。
―――ベースボールガールズ時代の、けっこう頑張ってたというか、無理してでも頑張らなければいけない状況のことなどが強く印象に残ってる感じなんですね。
鹿目 とくに初期の頃はまだファンの人も圧倒的に今より少なかったし必死でしたね。ただ、今でもそうなんですけど、ベースボールガールズ時代の頃からファンの人たちとの団結力はすごく強かったですね。いつも来てくれる人の顔と名前はほとんど覚えていて、それでメンバーとベボボ、ベボ女のみんなで「いつかこのステージに行こう」とか「何人呼びたい」みたいな、そういう話をたくさんしてました。そういう時期だったときのことは時間がたった今でも大切な思い出として残ってます。

■大好きなファンたちを自慢
―――振り返りはこれくらいにして。今日はファンの話をやっぱり一番に聞きたいです。自分のファンのことを自慢してもらえますか?

鹿目 「ぺろりすと」は、すごく可愛いなって思っていて、けっこうガチ恋の人が多い印象です。でも、そのガチ恋っていうのは厄介な感じのガチ恋じゃなくて、学校のクラスメイトで「初恋」みたいなそういうピュアで純粋な気持ちのガチ恋の人が多いってことです。そのへんがすごく可愛いなって思ってます。それは年齢を問わずだし、男女問わずだし、っていうのがあって。だから私の発言とかで好きってなってくれたり、喜んでくれたりするのを見るとすごくうれしくて、その可愛さが自慢です(笑)。

―――なるほど。性格的な部分も応援の仕方も含めて、可愛いオタクが多いという感じですかね。

鹿目 応援の仕方も、「ぺろりすと」はあんまりグイグイいく人が少ないというか、控えめな人が多い印象です。でもなんだか芯が強い人が多い気がします。私が活動のなかでグイグイいったり、ネットとかでドボーン! ってなっても、そんなの関係なく優しく見守ってくれる人が多いんです。あと私のことを、ひとりの人間として好きになってくれてるのをすごく感じることがあります。これは以前からずっとそうなんですど、私がファンの人みんなをまとめて好きっていうんじゃなくて、ファンのを見て「この人は人間としてこういうところが素晴らしい」とか「こういうところが格好いい」「こういうところが可愛い」「こういうところが優しい」って、できる限りひとり一人を意識して見ているからなのかもしれないです。だから、ぺろりすとも私の人間性もよく見てくれていて、良いところも駄目なところもひっくるめて、好きって言ってもらえるのかなと思いますね。

―――相思相愛ですね(笑)。彼らにやってもらったことで、一番うれしかったことはなんでしょう?

鹿目 パッと思いつくのは私が20歳になったときの2017年の生誕祭です。場所は新宿BLAZEで、自分史上の一番大きいところで生誕祭させてもらったんですけど、そのときのコンセプトは「おいでよ、ぺろりんの森」でした。それで、ちょっとあれっぽいじゃないですか、動物っぽいじゃないですか(笑)。だからファンの人が動物の着ぐるみで来てくれて、そういうところが可愛いな~って。

―――投げかけたものに対して一生懸命応えようとしてくれるところとかですね。

鹿目 なんか「これをしてくれたからうれしかった」っていうよりも、本当にそういう些細な気持ちや出来事ことがたくさんあって……。

―――積み重なっているから好きになっているというか。

鹿目 そう。なんか例えば生誕祭とかフェスとか大きなイベントに限らなくて、ひとつのリリースイベントだったり、ひとつの対バンライブとか、全部を積み重ねて好きっていう感じです。ファンの人が大事な時間とお金を今の自分に使ってくれてるっていうのが、一番うれしいことだなって思ってます。やっぱり安くないし、何時間か働かないといけない値段だし、そこに来るにもいろいろ、学校帰りとか会社帰りとか交通もあるし、次の日もあるだろうし、遠くから来てくれている人もいるし、「なんでこの人こんなにしてくれるんだろう」って思うことがすごくたくさんあります。とくに遠征とかは、自分も最近お仕事で地方に行けるようになって、どれだけ遠いかとか、自分でも体感できるようになりました。だからその場所に行ったときに、新幹線とか、飛行機とか、車とかで、こんなに時間がかかるんだなって思うんです。最近東北に行ったときに車で移動したんですけど、それが本当遠くて。で、自分が東京に戻ってイベントしてファンの人が来てくれたときに、「おれ東北で車できたんだよね」って言われると「あ、あんな時間かけて来てくれたんだ」って心から思う。時間も体力的にも大変だろうけど、本当に好きでいてくれてありがとうって思います。

―――では、箱推しが多いベボガ!のファンについて自慢してください。こういうところがすごいんです、あの人たちみたいな。

鹿目 ベボガ!のファンは確かに箱推しの人が多いですよね。私のイラストとかがきっかけで現場に来てくれて、そこで他の子とかも好きになっていって、最終的には箱推しになっていくっていう方がよくいます。とくにベボガ!のリリースイベントとかはベボガ!とファンの人たちで自然とアットホームな雰囲気になることが多いんですけど、初めて来た人とかもその暖かい雰囲気がいい、って言ってくれることがたくさんありました。

―――スタッフ内でもその印象が強いみたいです。

鹿目 ベボガ!のファンの人は、推しはもちろん、グループもそうだし、スタッフさんまでちゃんと好きになってくれる傾向があって。だからイベント自体がいつも楽しいんです。そういうのをひっくるめて、みんなで家族みたいな暖かさがあるところが自慢です。

■鹿目凛ってアイドルの本質
―――彼らがくれた思い出のなかでうれしかったことを教えてください。

鹿目 自分のなかでずっと目標だった「ベボガ!でメジャーデビュー」できたことです。

―――ずっとこだわってましたよね。

鹿目 やっぱりベースボールガールズ時代も全然メジャーとはかけ離れた感じでやっていて……。だから「メジャーデビューしたい」って言い続けること自体が自分のプライドでもあったんです。「絶対にメジャーデビューして見返してやる!」って気持ちでずっとやってたんで、それをつかめて本当にうれしかったな、って思います。ファンのみんなに「メジャーデビューします」って発表ができたときがとくにうれしかったですね。

―――メジャーデビューしてどう変わりました? 自分のなかでどんな影響があったんでしょう?

鹿目 メジャーデビューの目的の達成は、自分のプロ意識の変化に影響があったな、って思います。自分の時期的にもでんぱ組との兼任があって、そういうことも影響してるかもしれないけど、今まで以上に大人の人が関わってくれるから、ちゃんと社会人として責任をまっとうしなければいけないっていうのがありましたね。今までどおりの意識じゃ人に迷惑をかけてしまうから。だからちゃんと自分がひとりの大人として、個人のポジションとして頑張らなければいけない、って意識が生まれました。

―――鹿目凛ってアイドルはちょっと特殊な状況で変化してきたアイドルだと思います。鹿目凛はどんなアイドルなんでしょう? 自分でどう思います?

鹿目 「猿から人間に」急激に進化してきたアイドルみたいな感じ(笑)。本当に初期の頃、歌もダンスもめちゃくちゃだし、キャラとしてもめちゃくちゃだし、本当に今現在でも物心がついているのか分からないくらいなんですけれど……。たくさん無意識に人に迷惑をかけちゃったり、知らぬ間に周りから見て空回りすることが多くて。それで自分を責めることが多くて、よくマネージャーさんに「ぺろりんはこういうところがあるからこうしたほうがいい」とか「直したほうがいいよ」って言ってもらえて、それを泣きながら聞いて。でもくじけないで、自分は立派なアイドルになりたい、立派な大人になりたいって思い続けてて。そういう目標があったから、絶対に自分に負けちゃいけないって思ってて。それでやってきて、ようやく今、まだまだ未熟だけどそこそこ人間になれたというか、この4年間でなれたのかな、って思っています。

―――ずっと変化がありましたもんね。でも、そのなかでつかんだものもたくさんある。

鹿目 そうなんです。これはちょっと自慢でもあるんですけれど……。

―――はい。ぜひお願いします。ぺろりん先生の実感はファンの成果です。

鹿目 自分が「こういうことがしたい」って目標を言ったことは、けっこう叶えられてきたかな、って思っています。ファンの方に言ってもらえた言葉でうれしいものがあるんですけど、それは「ぺろりんは有言実行のアイドルだね」とか「ぺろりんは本当に想像がつかない夢を見せてくれるから応援しがいがある」って言葉です。応援しがいがあるって言ってもらえるのが本当にうれしくって。だからまだまだ全然自分に自信はないんですけれど、ファンのためにも胸を張って自分は応援しがいがあるアイドルです、って言いたいです。

―――もっと有言実行できるように頑張ろうって思えるってことですね。

鹿目 そうです。まだまだみんなにもっと大きな夢を見せたいっていう気持ちがあるんです。アイドルって夢を見せる仕事でもあるから、やっぱりそれは自分の夢を叶えていきたい。このたくさんアイドルがいるなかで私を推してくれているわけだから、それで「ぺろりんを応援して良かった」って言ってもらえるように大きくなりたいし、夢を見せたいし、その人を幸せにしてあげたいんです。

■ベボガ!っていうアイドル
―――ベボガ!ってどんなアイドルだったって思いますか?

鹿目 元々私たちは最初に「こういうコンセプトでいきましょう」とか、「曲作ってダンスあって、ツイッターとかでお披露目します」とか、そういう一般的なアイドルプロモーションはなくて、本当にひとり一人、道端でスカウトを受けて集まった女の子たちです。最初はレッスン場に候補が何十人もいて、そのなかでたまたま集まったのが今のメンバーです。歌とかダンスもプロの先生にまともに教えてもらえないような状況もあって、私も助っ人で初めてライブに出たとき、2曲『同じ夢を見て』と『CHANCE』だったんですけど、そのときもレッスンしないで、ライブ前に駐車場でフォーメーションを確認して、スタッフさんには「とりあえず暴れとけばいいから」みたいなことを言われて(笑)。本当に今じゃ考えられないほど自由な誕生の仕方でした。だからそれは他のアイドルさんとはちょっと違うところなのかな、って思ってます。そんなところから始まって、活動休止だったり、活動再開だったりもあって、そういう流れだったら、メンバーがいつひとり欠けてもおかしくない状態じゃないですか。それでも6人でずっと活動やってこられて……。

―――いろんなことがありすぎるアイドルでしたよね。

鹿目 はい。私的にまとめると、ベボガ!ってアイドルというよりも「バンドみたいだな」って思うんです。最初から最後までそうで、ベボガ!の良いところって本当に人間味の強いところだと思っていて、歌もうまくないし、ダンスもまだまだだし、でもなんでベボガ!が愛されてきたのかっていうと、やっぱりみんなすごく正直で素直だったり、裏表がない「素」だからファンの人も親しみやすかったんだと思います。

―――なるほど。確かに素なんですよね。ベボガ!ってファンとも周りのスタッフたちとも気持ちが近いからいつも不思議なんですよね。

鹿目 本当にいい意味でも悪い意味でも素だから、例えばグループ全員のインタビューしててもメンバーの発言で「え、こんなこと言っちゃうの!」とかそういうこともあるし、それをツッコむのも素だし、なんかメンバーとも素で会話してるし、ファンの人にも素だから、本当にいい意味でも悪い意味でも表裏がないですね。

―――メンバー同士も全然キャラが違いますよね。

鹿目 そうなんです。でもだからこそ同じグループ内で異なるスパイスが混ざり合って、グループの良さになっているんだろうな、って思っています。ちょっと喧嘩もあり、話し合いもあり、綺麗なところだけではなくて、ちょっと駄目なところ、泥臭いところとかもメンバー同士で積み重なって、それがすごく人間味があって。それがベボガ!っていうアイドルだったのかな、って思います。

■大好きなファンたちへ
―――ラストライブは川崎クラブチッタです。そこは鹿目凛にとってどういう場所ですか?

鹿目 川崎クラブチッタは「始まり、再会、終わり」の言葉になるのかな、って思います。ベースボールガールズで大きい会場でってことで、初めてやったのが川崎クラブチッタのワンマンライブ。ベボガ!になって活動再開で2回目のワンマンライブが再会っていう意味のこもったワンマンライブ。3回目のワンマンライブは解散の締めくくりとなるラストワンマンライブ。川崎クラブチッタは「ベボガ!のワンマンライブといえばここ!」みたいな特別な場所の感じがありますね。

―――ラストライブはどんなライブにしたいですか?

鹿目 昔から応援してくれている方、解散ライブが初めてベボガ!を見るって方、どちらの方たちにも「あ、ベボガ!が終わっちゃう前に今こうやって川崎クラブチッタの会場でワンマンライブが見れて良かった」って思ってほしいです。「もっと早く知っておけば良かったな」なんて、なんかいい意味で後悔してもらえたりしたい。それからずっと応援してくれてるみんなにも「ベボガ!知れて良かったな」「応援してよかったな」って。「応援してた時間は無駄じゃなかったな」って、そう思ってもらえるワンマンライブにしたいです。

―――鹿目凛の想いというか、こういうの見せたいなって部分はありますか?

鹿目 解散ライブっていうと寂しいとか、でもベボガ!のライブだから楽しいとか、なんか今そういう寂しいと楽しいの両方の感情があって……でも私は確かにすごく寂しいけれど、終わりはまた始まり、だと思ってます。だから寂しいだけでは終わらせたくなくて、ちゃんと終わらせてからまた新しい違う道に行くよって、そういうところもファンのみんなに伝えて安心させたいし見せたいな、って思います。

―――ファンたちにとって、どんなライブとして思い出に残してほしいですか?

鹿目 最後のライブは、昔のベースボールガールズの時代から、ベボガ!でメジャーデビューした最新の曲まで全曲やるんです。だから、曲をやっているときに昔から知っている人は「懐かしいな」とか、最近知った人は「あ、こういう曲あるんだ」とか、全曲を楽しんでほしい。こうしてベボガ!ができたんだなって思ってほしい。曲はもちろんそうなんですけど、ライブの内容として、それこそベボガ!の良さ、人間性をそのライブで見せたいな、って思ってます。

―――ベボガの集大成をまとめて見てほしいというよりも、ひとつひとつを目に焼き付けてほしい、みたいな感じですかね。

鹿目 そうです。今までのベボガ!のワンマンライブって、とにかく盛り上げたいから、曲をつなげてフルで5曲とかしてたんですけど、今回のラストライブでは、最後だから一曲一曲を最初から最後までみんなにちゃんと見てほしいっていうことで、全曲の曲フリをしてるんです。だから、最初から最後までこういうポーズで始まり、こういうポーズで終わるって姿もぜひ見てほしいな、って思います。

―――用意していた質問は大体こんな感じなんですが……。解散って初めてなんですよね。僕もそうだし、ぺろりん先生も初めてで。みんな解散なんて初めてで。ファンも初めてな人が多いと思っていて。でもずっとみんなベボガ!が好きだから、何か言葉を掛けてほしいんです。彼らがベボガ!との絆と一緒に最後まで走り抜けようってしてる想いとかもすごく分かっていると思うんですけど。ぺろりん先生とはずっと一緒に本も作ってきて、だからそんな彼らにこうだよ、って伝えてほしいからこの企画をやってます。

鹿目 今日のインタビュー中ずっと涙が出ちゃってて……。私はまだ芸能界続けるからまだ私の推しの人は私に会えるけど、でも他のメンバーには芸能界を続けない子もいるだろうから、だからそのファンの人たちはすごく悲しいだろうなって思ってて。私もそれがすごくすごく悲しくて。でも自分がなんとかできる問題でもなくて……。解散ライブ終わるまではこういうことは言わないように、と思っていたんですけれど、でもやっぱり言いたいです。

―――はい。お願いします。

鹿目 ベボガ!が終わるとしても、ベボガ!をずっと最後まで大事な思い出にしてほしい。でもやっぱり寂しくなったときはまだ会える子に会いに来てください。私がしゃべれるときはベボガ!のこととか話したいし、その人が推してたメンバーの話もしたいし、たくさんのことを思い出してほしい。たまにでもいいから会いに来てベボガ!のことを話したいです。

―――会いに来てほしいなって思うこと。それが一番ですよね。

鹿目 うん。私も「ぺろりすと」は大好きなんですけど、ここたん、みとちゃん、ありり、りかんぬ、あやぱむを応援してくれてた人たちもみんな大好きでした。6人のファンの人たちの交流してる感じとか現場の雰囲気とかそういうのを見て、「大好きな居場所」って思ってました。そういうのが無くなっちゃうのって私でも悲しいのに、ファンの人たちも居場所がなくなっちゃうことって、すごく悲しいし、悔しいと思うんですよ。だからベボガ!が解散しても私はまだまだ続けるから、10年以上アイドルを続けたいって思ってるんですけど……(しばらく沈黙)。

―――じゃあもう空気とか読まないでいいから、「素」でベボガ!のファンのみんなにお願いしてみたらどうでしょう? みんな私がいるうちは会いにきてって(笑)。

鹿目 はい!! みなさん、私が芸能界を続けているうちは会いに来てください!

―――それでこそぺろりん先生だと思います。

鹿目 私はアイドルで、いつも勇気づけてくれるファンの人たちがいるからこそ、それを続けていけます。だから大好きなファンのみんな、応援してくれているみんなをもっと幸せにしてあげたいです。ベボガ!が活動終了してしまって、他にあんまり打ち込める趣味もなくて、でも心がどこか寂しい。そんなときは……私のところに来てください! 好みじゃないかもしれないけど頑張って全力で癒やします!(笑)

―――ありがとうございました。

【ベボガ!鹿目凛 研究終了】

※「ありがとうベボガ!」企画にぜひご協力ください。ファンのみなさんにベボガ!メンバーに向けて、下記のハッシュタグで、ありがとうの気持ちをつぶやいてもらいたいです。
#ありがとうぺろりん
#ありがとうありり
#ありがとうみとちゃん
#ありがとうりかんぬ
#ありがとうここたん
#ありがとうベボガ
#ありがとうベースボールガールズ

■「ベボガ!ラストライブ ~最後のカッキーン!~」
2018年9月23日(日) 15:00 開場 / 16:00 開演
会場:CLUB CITTA’]
http://clubcitta.co.jp/

◎各プレイガイドにて一般発売中
ローソンチケット http://l-tike.com/concert/mevent/?mid=373849
チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1838973
イープラス http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002201365P0050001P006001P0030006

【Information】
Official HP:https://2zicon.tokyo/?mode=beboga
Twitter:@bebogainfo

インタビュー・文:竹之内大輔
撮影:曽我美芽