ザ・フーパーズ&ベボガが語るアイドルとSNS。『アイドルとヲタク大研究読本#拡散希望』発売記念イベントレポート

■フーパーズ&ベボガ!が語るSNSへの意識
「アイドルとヲタクの絆と距離感」をテーマに、その不思議な関係性を研究するシリーズ第3弾『アイドルとヲタク大研究読本#拡散希望』。
その発売を記念して、10月3日、ヴィレッジヴァンガード下北沢店で、スペシャルなトークイベントが開催された。

今回のゲストは、同書でもインタビューに登場した「イケメン女子」のアイドルグループ『ザ・フーパーズ』から、陽稀(はるき)さん、星波(せな)さん、未来(みらい)さん、千知(せしる)さんの4人と、同じくインタビュアーを務めた『ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)』の樋口彩さん、鹿目凛さんの計6人だ。

本書のイベントにおいては第1弾、第2弾のものも含めて、男性の参加者が多いのだが、今回は8割以上が女性という珍しい状況に。毎回登壇している編集長の竹之内氏もいつもと違った雰囲気にやや緊張気味だ。

まずは、本書にインタビューが掲載された感想についてのご質問。
千知さんが「自分たちが話したコメントをかっこよく書いてもらって嬉しかった」と話すと、星波さんは「こうしてファンのみんなのことをじっくり語ることはあまりないので、自分を見つめ直すいい機会になった」と言い、本になったことをとても喜んでいるご様子だった。

次に、今回の本のテーマでもある「SNS」について。
「自分たちの中ではステージとあまり変わらない場所」(星波さん)、「私の好きなことを伝えられる場」(樋口さん)、「自分の好きなゲームのことをつぶやくと、みんなが同じゲームをやってくれたりして嬉しい」(千知さん)、「Twitterでは常にみんなの王子様でいるように心がけている」(未来さん)、「『これから私のことを知ってくれる人』に向けて発信している」(ぺろりん先生)と、それぞれの意見が出る。

そして、「自撮りの写真にはこだわっている」というぺろりん先生の話から、それぞれの自撮りの話題になり、「他のメンバーが自撮りしてるところに入ると盛れる」といった意見が出されたり、オススメのアプリを紹介しあうなどして、盛り上がりをみせた。


■それぞれのツイートの傾向
トークの後半は、ヲタ読編集部が登壇者ひとりひとりのツイートの傾向を分析。特徴のあるツイートを取り上げながら、本人にそのときの状況や感想を伺うという企画を実施した。

最初はフーパーズのみなさまから。
真摯な感情が刺さるかっこいいツイートが特徴的な未来さん。
ツイートするときの意識をうかがうと、「『誰かにこの気持を伝えたい』と思ったらすぐにツイートするので、正直な気持ちを伝えてるものが多い」と自己分析する。

日常の何気ないツイートなのに、見る人がまるでそばで囁いてもらっているような気持ちになるツイートが目立つ星波さん。
おなじみの「ぐっナイ」は「『今日会えなかったけどありがとう』という意味でつぶやいている」と語り、ファンたちから大きな拍手が上がった。

陽稀さんのツイートは優しさとイケメンらしさがある「俺的」な世界観が特徴的。
ピックアップされたツイートを振り返り、「応援してくれるみんなに隠し事をしたくない。辛い時は辛いと言えばいいと思っている」と素直な気持ちを語った。

短い言葉にユーモアと愛情があふれている、可愛いツイートが特徴的な千知さん。
「『好き』って思ったらすぐに『好き』って言っちゃう。思ったことは今伝えなきゃ」と語った。それを聞いたメンバーたちから「チャらい」と楽しそうに集中砲火でからかわれる一幕もあり、メンバー同士の仲の良さが伝わってきた。

そしてベボガ!のおふたり。
樋口さんのツイートは、「ぱむ動画」や写真ネタ、独自のキャラクターであるちゃー関連の内容が特徴的で、見るものを楽しませてくれるバラエティ感が強いものが多い。
「ちゃーは子どもなんで、ひらがなとカタカナしか使わないんです。あと夜も出てきません」と独特の世界観を力説する。

ぺろりん先生は写真、イラスト、コメント、全てを駆使してフォロワー外への拡散を狙うスタイル。
「彼女と◯◯なう」の写真の撮り方について、「彼氏目線で見てもらうよう、少し高い位置から撮っている」
「背景に人が写り込まないように気をつけている」といったさまざまなこだわりを披露した。

イベントの最後では、それぞれのファンをメンバーが褒める展開に。
フーパーズのメンバーたちからは、「フェスや対バンで他のアイドルが出ていると前の方を譲ってあげてる」「ファンの子同士がすごく仲がいい」などの声が上がり、ベボガ!からは「自分のファンたちにはツイッターで他のアイドルを悪く言う人がいない」というような印象が語られた。
両グループに共通していたのは、メンバーたちは大切なファンたちのことをいつもよく見ているということだった。

今回のイベントで印象的だったのは、参加したファンの女の子たちのキラキラとした瞳。そしてフーパーズのみなさんの「イケメン」な姿勢だ。
メンバーそれぞれの魅力の素晴らしさもさることながら、ファンに夢を見てほしいと願う強い想いがあったように感じた。
その根幹には彼女たちが、決して役を「演じて」いるわけではないという部分があるのだろう。
だからこそ、下北沢の小さなトークステージでもそこには美しい「ファンタジア」が出来あがる。今回それを目の当たりにして、幸せになる魔法にかけられたような気持ちになった。

<執筆:プレヤード 撮影:曽我美芽>